憂鬱な花粉症の季節!正しいケアの仕方は?

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憂鬱な花粉症の季節!正しいケアの仕方は?

冬も終わり、暖かい季節にやってくるのが憂鬱な花粉症の症状。毎年苦しめられている人は多いのではないでしょうか?世間では花粉症対策グッズや薬など大きく売り出されていますが、日常生活のちょっとしたことを気にかければ、症状がグッと楽になるかもしれません。今回は花粉症の基礎知識から、毎日の生活の中で実行できる簡単な心がけをまとめました。

1.ただの風邪と花粉症の違いは、くしゃみの回数と目のかゆみ

毎年2月ごろからはスギ花粉、続いて春先からはヒノキの花粉が飛び始めます。すでに花粉症にかかっている人にとっては、とてもつらい季節です。また、今までは花粉症と関係なかった人でも、ある年から急に症状が出ることがあるので、注意が必要です。
花粉症の代表ともいえるのが、スギ花粉によるものです。これにヒノキやブタクサ、カモガヤなどの花粉によるものを加えると、日本人の4人に1人が花粉症にかかっているといえます。年齢別にみると、花粉症にかかりやすい世代は10~50歳代と幅が広く、だれでもがかかる可能性のある病気です(※1)。 花粉症の3大症状は、「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」です。でもこれらの症状だけでは、ほこりや寒さなどによる軽い鼻炎と区別がつきません。風邪とも間違えやすく、風邪薬を使って我慢していて、症状を悪化させてしまうこともあります。

では、花粉症だと知るには、どうしたらいいのでしょうか。わかりやすいポイントは、くしゃみの回数と目の症状です。

<花粉症のポイント>
1. 風邪のくしゃみは、一度に3~4回程度。ところが花粉症になるとなかなか止まらず、7~10回程度は続きます。しかも1日に数回、そうした発作のような連続したくしゃみがみられます。
2.もうひとつの特徴的な症状は、目のかゆみです。目がかゆくなり、充血したり、涙が出てきたりもします。このときに目をこすると、傷つけることが多いので注意しましょう。
こうした症状が1週間以上も続く場合は、花粉症を疑って早めに受診し、適切な治療を受けることが大切です。放置していると症状がひどくなり、つらい思いをすることになりかねません。

(※1)厚生労働省による全国調査(平成10年度)では、スギ花粉症の有病率は平均16.2%、それ以外の花粉症では平均10.9%。また、ハウスダストなどが原因の通年性アレルギー性鼻炎は平均18.7%となっています。ただし、花粉症にはスギやヒノキなど複数の原因物質をもつ人がいます。また、通年性アレルギー性鼻炎を併発している人もいます。

2.花粉症はなぜ起こるのか?

花粉症とは、どのような病気なのでしょうか。正式には「アレルギー性鼻炎」のひとつで、花粉がアレルギーの原因物質(アレルゲン)となるものをいいます(※2)。
ではなぜ花粉が原因で、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどを起こすのでしょうか。

<花粉症が起こるメカニズム>
1.花粉が鼻やのどに入ると、白血球(とくにリンパ球)がそれを異物と判断します。
2.花粉を排除するために、リンパ球は肥満細胞などの表面に抗体(IgE抗体)をつくります。
3.再び花粉が入ってくると、抗体が反応し、肥満細胞などからヒスタミンなどの化学物質が分泌されます。
4.このヒスタミンなどの働きで、くしゃみや鼻水が生じ、花粉を外に追い出そうとします。また鼻づまりを起こし、花粉が中に入らないようにもします。
つまり、くしゃみ・鼻水・鼻づまりは、いずれも花粉を撃退するためのからだの反応なのです。しかし、このメカニズムからもわかるように、鼻やのどに入る花粉が多いほど、くしゃみや鼻水なども多くなり、それだけつらい症状になってしまいます。
そのため花粉症の予防、あるいは症状を軽くする基本は、体内に入る花粉をいかに減らすかにあるのです。

(※2)アレルギー性鼻炎には大別すると、花粉が原因となるもの(花粉症)と、ダニ・カビ・ハウスダストなどが原因となるものとがあります。

 

3.外出時に自分でできるケア

体内に入る花粉を減らすために、自分でできる工夫があります。すでに花粉症になっている人はもちろん、春先になると鼻がムズムズしたり、鼻水がよく出るといった予備軍の人も、次のようなケアを心がけましょう。とくに花粉との接触が多くなる外出時には、注意が必要です。

1.花粉情報に気を付け、多い日はできるだけ外出を控える
テレビなどの花粉情報を見て、花粉が多く飛ぶ日はできるだけ外出は控えましょう。日本気象協会などによれば、花粉が飛びやすいのは「晴れ、または曇りの日」「気温が高く、湿度が低い日」などで、とくに「前日まで雨で、その後天気が回復し、南風が吹いて気温が高くなる日」は注意が必要です。

2.外出時はマスクをし、帰宅後は洗顔とうがいを
花粉が飛ぶ季節には、外出時は必ず花粉症用のマスクをすること。
また帰宅したら顔を洗い、うがいや鼻洗いでのどや鼻に付いた花粉もしっかり洗い流します。スチーム吸入によって、荒れたのどや鼻の粘膜をケアするのも、症状の緩和や予防に効果的です。

3.服装にも気を付けて
外出時のコートや上着には、花粉が付きにくい素材を選びます。ウールや綿などよりも、ポリエステル製などで表面がツルツルした素材と加工のほうが花粉は付きにくくなります。
帽子やメガネ(ゴーグル)を着用すると、より花粉の影響を防ぐことができます。
また、玄関先にブラシを用意しておき、家に入る前に洋服全体をブラッシングして花粉を落とし、室内に持ち込まないようにすることも大切です。

4.日常生活で心がけること

日常生活でも、できるだけ花粉の影響を少なくするため、次のことを心がけましょう。

1.掃除をこまめにする
花粉は室内にも入り込んでいます。カーペット、畳、カーテン、ソファなどに付着した花粉を取り除くには、こまめに掃除することがいちばんです。掃除のときには、舞い上がる花粉やほこりなどの影響を防ぐためマスクをしましょう。
2.洗濯物はよくはたいて取り込む
洗濯物に花粉が付いていると、身に付けるものだけに悪影響が出かねません。洗濯物を取り込むときには、よくはたくようにしましょう。干した布団などを取り込むときも同様です。
3.窓の開閉は慎重に
換気のためには窓開けが大切ですが、花粉が多く飛ぶ日と飛ぶ時間(日中が多い)には、閉め切るようにしましょう。
4.ストレスをためない
ストレスがたまってイライラすると、アレルギー症状は悪化しがちです。花粉症そのものが大きなストレスなのですから、できるだけ気分転換をして、ストレス解消を図りましょう。
5.たばこやアルコールを控える
たばこはのどや鼻の粘膜を荒らし、症状を悪化させる原因となります。また、アルコールは鼻粘膜を充血させ、鼻づまりをひどくする一因になります。花粉症のときには、どちらも控えめに。
憂鬱な花粉症との付き合いですが、こうした正しい知識と日頃のケアで鬱陶しさは軽減されるはず。ぜひ実行してみてください。